映画

理由 (2004年)

監督 大林宣彦脚本 大林宣彦・石森史郎原作 宮部みゆき 出演 岸部一徳 勝野洋 16年前の映画なのです。窓や車の外の風景など、今ならCGを駆使して自然な映像になるのですが、驚くほど稚拙な画像で、技術の進歩をまざまざと感じました。 出演者がとても豪華で…

クリーピー偽りの隣人 (2016年)

監督 黒沢清脚本 黒沢清 池田千尋原作 前川裕『クリーピー』出演者 西島秀俊 竹内結子 香川照之 血が飛び散る外国のホラーは好きではありませんが、日本の心理的なホラーが好きです。 香川照之の不気味な演技は評判通りで、後半の壊れかけた竹内結子の表情が…

かもめ食堂 (2006年)

監督・脚本 荻上直子原作 群ようこ出演 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ 特別ドラマチックな出来事があるわけでもなく、日常を描き、時折、ヘルシンキの港の風景が映るような淡々とした映画でした。 みどり(片桐はいり)さんも、まさこ(もたいまさこ)さ…

人魚の眠る家 (2018年)

監督 堤幸彦脚本 篠崎絵里子原作 東野圭吾『人魚の眠る家』 出演者 篠原涼子 西島秀俊 軽い気持ちで観始めたのですが、テーマの重さに押しつぶされそうでした。 私は、家族(両親と兄弟)を看取った時、どんな形であれ生きていてほしいと願っていましたので…

海街daily (2015年)

監督・脚本 是枝裕和原作 吉田秋生『海街diary』(小学館刊)出演者 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず ここんとこ、AmazonVideoで映画を観ています。 今日は「海街daily」を観ました。原作はもっと、複雑なストーリーですが、映画は三姉妹が中学生の異母…

そして父になる (2013年)

監督・脚本 是枝裕和出演者 福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リリー・フランキー 「取り違え」はドラマチックなテーマで、昔の少女漫画やTVドラマ(赤いシリーズとか乳姉妹とか)などをドキドキ&わくわくしながら読んだり観たりしたものでした。 が、この映…

カラスの親指 (2012年)

監督・脚本 伊藤匡史 原作 道尾秀介 出演 阿部 寛 村上ショージ 能年玲奈 石原さとみ 「カエルの小指」(道尾秀介著)を読んで、すごく面白かったのでシリーズの前作にあたる「カラスの親指」を読みたくなりました。 ちょうど、Amazon prime Videoで映画があ…

告白/2010年 湊かなえ

いつもの事ながら、「えぐさ」加減に気味悪さではなく感心してしまいます。理不尽に肉親を失った個人の割り切れない思いが常識を超えた結末を引き寄せる感じは嫌いではありません。むしろ、思いとどまることなく、最悪の結末を迎えることに快感さえ覚えます。…

日々是好日 (2018年)

監督・脚本 大森立嗣 原作 森下典子 黒木華 樹木希林 「すぐに判らないものは長い時間をかけてわかってくる」 「形から入って、後から心がついてくる」 「頭で考えないで身体が覚えているものを信じる」 父親の突然死を除いて、特段、ドラマチックな事件を描…

紙の月

2014年 主演:宮沢りえ 原作:角田光代「ありがち」なこと、「ニセモノ」、2つの言葉が印象に残りました。「不倫」も「業績のでっち上げ」もありがちな偽物で、お金も見方を変えればただの「紙」でしかないというのには、妙に納得できます。結構、簡単に横領…

ダーリンは外国人

気分転換に観たのですが、案外と面白かったです。漫画本も読みましたが、文化の違いというよりは、言葉の意味の思い違いにドキッとしました。正しい日本語を話せる日本人は本当に居るのかな?とふと思った映画でした。ちょっと、勉強しようっと。

阪急電車 (映画)

今津線に乗ることはほとんどなかったのに、どの風景も懐かしく感じました。45年ほど前に阪急宝塚線で通学した時の、豊中を超えたあたりの風景と同じにおいが残っているのでしょうね。阪急電車の原風景とでもいうのでしょうか。それぞれに、あるあるのエピソ…

八日目の蝉

小豆島の「虫送り」の風景は悲しい運命を暗示しているにもかかわらず、とても美しくて、見とれてしまいました。何だか懐かしいようで、気持ちが洗われたような感じです。母親の「子供に美しいものをたくさん見せてあげたい」という言葉にふとわが身を振り返…