読書

流浪の月 凪良ゆう著(2020年本屋大賞)

実に面白かった。 最初の数ページを読んだだけで引き込まれていく。流石、本屋大賞受賞作と思いました。 主人公の「彼」と「彼女」は、世間からは誘拐事件の犯人と被害者とされていましたが、真実は別にありました。 実際の被害者は、晩御飯はアイスクリーム…

ライオンのおやつ 小川 糸 著

瀬戸内海に浮かぶ通称レモン島にあるホスピスに入所した女性のお話です。 勧められて、内容を知らずに読み始めたのですが、1-2ページ読み進めたところで、主人公の死が間近に迫っていることに気づいて、読み進めるべきか迷いました。 親兄弟を病気で見送った…

むらさきのスカートの女 今村 夏子 著

2019年上半期芥川賞受賞作ということもあり、O女史のおすすめもあって、結構期待していましたが、尻切れトンボというか消化不良気味です。 「むらさきのスカートの女」に並々ならぬ興味を持って、友達になりたいと思うあまり、同じ職場に就職するように仕向…

まあまあふうふう 八千草 薫 著

題名は、良い加減という意味の中国の言葉「馬馬虎虎」の読みで、著者が夫から「いい加減に生きなさい」と言われていたことに由来するそうです。「ほど良く生きる、ちょうど良く生きる」という意味もあるそうです。 26歳の時に母を亡くした私は、年老いた自分…

カエルの小指 道尾秀介

RCLのちょっと憧れを感じている先輩女史に勧められて初めて道尾秀介の作品を読んだのですが、予想以上に面白かったです。 まるで、一つの部屋(物語)を堪能したら、さらに奥の部屋(奥に潜ませていた物語)に続く扉があって、その向こうにさらに扉が続いて…

医者の本音 中山祐次郎著

いままで、どうして?と思っていた事、例えば、「しばらく様子をみましょう」とか、症状があるのに「大丈夫ですよ」の意味など、少し判りました。 医師と患者は別の視点に立っているので、致し方ない点が沢山ありますよね。 本書で進めている「医師に質問す…

寂聴 九十七歳の遺言

インタビューをまとめたものですが、不倫も然り「好きな事をすればいい」とのメッセージと受け取りました。不倫はちょっと???ですが、阪神大震災で震度7を経験したときから、出来るだけ周りに迷惑をかけないようにと思いつつ、多少の無理をしても可能な…

小澤征爾 指揮者を語る (2012年)

「悪くないんじゃないですか、その、年をとるというのは。年をとるのはうれしくないけど、年齢を重ねるのを無駄には使ってないから。」 有働由美子さんが小澤征爾さんにインタビューした記録です。 最近になって、出来るだけ抗わないで受け入れたいと思える…

義母ダンジョンに嵌まってます

ちょっと前までは、「同感!」と思いながら読んでいたはずなのですが、今回は「私、大丈夫か?」と時折、立ち止まって読んでいる自分がいました。 まだ、トメさんにはなってはいないのですが、年齢とともに、視点が変わりますね。

医者通いせずに90歳まで元気に生きる人の7つの習慣

「健康第一の生活が健康長寿をもたらすとは限りません。健康に注意しすぎるとストレスが増えてかえって病気になります。」 どこかの誰かさんに読んでほしいと思いますが・・・・・ 私は長生き願望は無いのですが、出来る事なら長患いしないようにだけ、気を…

どこかでベートーヴェン 中山七里著

以前に、TVドラマで見た「さよならドビュッシー」(このミステリーがすごい第8回大賞受賞)をおもしろいと思っていましたので、同じ作者のこの本を見つけて読んでみました。 人によっては、主人公(岬洋介)の人物設定に「そんなスーパーボーイがいるもんか…

老後の資金がありません(垣谷 美雨著)

タイトルにひかれて、半年前から気になっていました。図書館でもいつも貸し出し中でしたが、ついに、返却台に乗っているのを見つけました。 一気に読んでしまいました。なんたって、わが家も「老後の資金」と呼べるものはありませんので。 娘の結婚、夫婦そ…

定年後の断捨離(やましたひでこ) 主婦の定年

2年くらい前に、同じ著者の本を読んだ際には、一気に断捨離をするのは無理!と思っていましたが、今回はストンと腑に落ちる内容でした。 特に、夫の定年とともに、「主婦を定年する」という点は大いに賛成です。 実際に、実践中です。ただ、我が家の夫はまだ…

おひとりさまの最後(上野千鶴子著)

「誰でも最後はおひとりさま」という上野さんの言葉が深く心に残っていて「おひとりさまの老後」は愛読書の一つです。それもあって、この本を図書館で見つけたので借りてみました。この本では「在宅でおひとりさまも最後を迎えたい」というテーマで進められ…