ゴッホ展 兵庫県立美術館

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 3月1日の午後、美術館に行ってみると結構な人だかりでしたので、平日の方がこの時期(コロナウイルスの影響)は良いかなと思って、「安藤忠雄コーナー」と青いリンゴを見て帰ってきました。

水曜日はお休みの業種が多いので、木曜日(5日)に行くつもりでしたが、まさかの4日からの休館となってしまいました。

17日から再び開館とすることになり、今度こそはと水曜日を避けて19日木曜日に観に行ってきました。20日午後から急遽再休館となったので、ラッキーでした(^_^)v

ただ、観客は多かったです。皆さん、考えることは同じですね。

 

ゴッホと言えば「鮮やかな色彩」という印象を持っていましたが、初期のころは、ミレーに傾倒していて、ダークな色調の農村や農民を精力的に描いていたそうです。ミレーを形容する際に用いられた「土でかいた」という言葉を称賛し、人物を描くときの拠り所としていたそうで、農民の表情には生活が充分に表れています。

昨年、フランス旅行で見たフランスの農村風景は晴天に恵まれて明るい物でしたが、ゴッホが描いたダークな色調の農村風景には「生活」が伝わってきます。

 

ゴッホは人物を描くことに力を注いでいたようで、

・クロードモネが風景を描くように人物を描かねば

雰囲気を作り出すのは人物だ

と書簡に記しています。その通り、描かれた人物は性格すら伝わってきそうでした。

 

とはいっても、やはり、明るい色彩の絵に眼が引き寄せられてしまいます。特に、話題の糸杉の絵よりも、緑地に白いバラが描かれた「薔薇」が素敵でした。

 

働いていた時は美術展に行って、面白いと感じたり癒されることばかりで、なかなか、画家が時々に感じていたことや絵画の背景にあるもをじっくりと鑑賞していなかったように思います。退職して、2年が経って、漸く心身とも疲れがとれて、心に響くことが増えてきたようで嬉しいです。