かもめ食堂 (2006年)

監督・脚本 荻上直子
原作 群ようこ
出演 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ

 

特別ドラマチックな出来事があるわけでもなく、日常を描き、時折、ヘルシンキの港の風景が映るような淡々とした映画でした。

みどり(片桐はいり)さんも、まさこ(もたいまさこ)さんも、思うところがあって旅に出たのですが、たまたまフィンランドにやってきて、ふらりと、かもめ食堂に立ち寄った人たちです。日常が織りなすありふれた風景がとても、心地よくて、まさこさんのロストバゲージのエピソードやみどりさんの不器用さに「ふふ」と顔がほころんだり、「やっぱり猫が好き」をもう一度みたいなと思っているうちに観終わってしまいました。

 

心のどこかに残っていた「人魚の棲む家」の小さなとげが抜けていくようでした。

 

最近は「日々是好日」や「海街diary」のように、何気ない日常を描いた映画が好きになったようです。