小澤征爾 指揮者を語る (2012年)

小澤征爾 指揮者を語る

 

「悪くないんじゃないですか、その、年をとるというのは。年をとるのはうれしくないけど、年齢を重ねるのを無駄には使ってないから。」

 

有働由美子さんが小澤征爾さんにインタビューした記録です。

最近になって、出来るだけ抗わないで受け入れたいと思えるようになりましたので、小澤征爾さんの言葉に共感を覚えました。

 

久しぶりに、小澤さんが指揮した曲を聴いています。

日々是好日 (2018年)

監督・脚本 大森立嗣

原作 森下典子

黒木華 樹木希林

 

「すぐに判らないものは長い時間をかけてわかってくる」

「形から入って、後から心がついてくる」

「頭で考えないで身体が覚えているものを信じる」

 

父親の突然死を除いて、特段、ドラマチックな事件を描いていいるわけではなく、長い年月のお稽古を通じて主人公の心の成長と動きを描いた映画でした。樹木希林さんが演じるお茶の先生の言葉が心に響きました。ちょうど、樹木希林さんの本(一切なりゆき)を読んでいるせいでしょうか。

 

昔の短かったお稽古を思い出して、釜でお湯が沸く音や茶杓が茶わんにあたる音などがとても懐かしく、また、あの時間を経験してみたいと思いました。

 

これからも、頭ではなく感性を大事に生きていきたいと思います。

 

 

 

別子銅山~東洋のマチュピチュだそうです


f:id:maman_N:20191118153821j:image

別子銅山跡に行って来ました。東洋のマチュピチュと言われているそうですが、本物に行ったことがないので何とも言えません。けれども、住友財閥の起源となるそうで、なかなか、面白いところでした。

神戸から三時間半、バスに乗って、小型のマイクロバスに乗り換えて、更に30分走った山の上に採掘現場や社宅、病院(住友病院だそうです)があったそうで、今は植林されていて、石積だけが残っています。


あまりに険しい道なので、道路の建設には自衛隊が協力したそうです。
こんなところへは、バスツアーが便利ですね。

長野県信濃美術館 東山魁夷館

 

f:id:maman_N:20200106165825j:plain

東山魁夷の2つ目の展覧会です。予定では10月のリニューアルオープン直後にいく予定でしたが、豪雨災害で交通機関がズタズタになって、延期していました。

 

リニューアルオープンといっても、壁紙などを張り替えただけだそうで、展示室のレイアウト等は変わっていません。

 

「光昏」は最初のプラン画やスケッチ三点が展示されていて、「春雪」の下図、皇居に納められた屏風絵の試作など、製作過程を知ることが出来るとても興味深いものでした。

 

先日、実際にスケッチした土地を訪れたばかりですが、「道」が描かれた種差海岸の当時の写真が展示されていました。娘夫婦に見せてやりたかったのですが、資料と言えども写真が撮れないので、残念でした。

 

少し、時期が遅いかなと思っていましたが、信濃路は紅葉真っ盛りで、ちょっと得した気分です。できたら、山種美術館で開催されている東山魁夷展も訪ねたいですね。

遠野を訪ねて


f:id:maman_N:20200323173110j:plain

昨日から、遠野を巡っています。

先ずは「遠野市立博物館」で民話を幾つか聴いて、何となく遠野物語の雰囲気を掴んだところで、「とおの語り部館」に行って、更に民話の世界に浸ってみたら、世界中によく似たお話があることを知りました。

例えば、外国の物語と思っていた「シンデレラ」や「ジャックと豆の木」なども似たようなストーリの日本の昔話が点在していることに驚きました。

f:id:maman_N:20200323165125j:plain

「あえりあ遠野」に泊まりましたが、またしても、囲炉裏端に座って語り部さんによる昔話の実演を聴きました。

方言なのですぐには理解できない言葉もありますが、何となく想像できて、訛りが心地よく感じました。

耳から聞くお話に、忘れていた想像力が呼び起こされたようです。

f:id:maman_N:20200323171038j:plain

今日は、カッパ淵に行ってみました。先日来の大雨の影響で、流れてきた土砂により上流が塞き止めらていつもより水量が少ないそうですが、仕掛けられている釣竿がゆらゆらしていて、カッパに会えそうな気がしました。

 

f:id:maman_N:20200323172204j:plain

伝承園で南部曲家を見学。冬はさぞかし寒かっただろうと思います。昔の人は寒さに強かったのでしょうね。

オシラサマがたくさん祭られていて、信仰が生活に密着してる事がよく判ります。動物と人間が夫婦になるのは日本の昔話の特徴だそうで、外国には見られないそうです。日本の農民にとっては動物も大事な家族の一員だったことがよく判りました。

 

ところで、遠野は南部藩と深い所縁がある土地であることを知りました。

一度、祖母の家系を辿ってみたいのですが、方法を思いつきません。そろそろ、時間が出来てきたので、ぼちぼちやってみたいと思っています。

 

これから、八戸へ向かいます。

 

首里城

昨日の朝、ちょっと怖い夢で目が覚めたので、いつものようにテレビをつけたら、首里城が燃えている絵が目に入ってきました。

何が起きているのか、暫くは理解出来ず、漸く事態が理解できると、今度は言いがたい恐怖を覚えました。

 

沖縄の色彩がとても好きです。民族衣装や宝飾品、建物、焼き物など、何時見ても、ワクワクさせられます。中でも、空の色に映える首里城はとっても印象的で大好きです、

 

あの戦争で大きな犠牲を払った沖縄の人には、もう嫌な思いをして欲しくないといつも祈っているのに・・・

 

一日も早く、再建出きるように祈ると同時に自分に出来ることを模索します。

絵画のまなざしを感じて_小磯記念美術館

f:id:maman_N:20191022182920j:plain

リニューアルした小磯記念美術館に久しぶりに行ってみました。

キュレーターの気持ちが伝わってくるなかなか面白い展覧会でした。

が、ライティングが酷すぎました。特にガラスがはめてある絵にはすべて、天井の可動式ライトに加えて、私の顔まで映り込んでいます。絵チカラ(?)が強い作品では気にならないこともありますが、映り込みが酷いと、正面から観ることは出来ず、少しずらして横から見る必要がありました。

次回の展示も面白そうなのですが、何とか考えてもらえることを期待します!